馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

こころ(世界の怪奇現象と日本の心霊現象は自分の「こころ」がつくっている)地獄へ行くのも、餓鬼になるのも、畜生になるのも、天界へ行くのも、すべてこころの働きによる。こころは騙せない、決して。

1. ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。――車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。

 

2.ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。――影がそのからだから離れないように。

 

ブッダ釈尊)の偉大なる真理のことば(ダンマパダの1偈と2偈)がなぜこの心の働きによって始まるのか、その真の意味を理解した。

心はすべてあなたの行ったことを知っている。決してダマしおおせない。警察・検事・裁判官のすべてをダマせても、あなたの心はあなたを許さない。

その心こそが、あなたを地獄にも、餓鬼界にも、畜生にも、天界にも連れていく。すべて心の作用であり、仏教ではナーマ・ルーパ(心と物質)などという2元論に立つように思われるが、実はすべて心の世界に我々有情はいる。まんまと自分の心をダマせたように思われても、心はあなたを逃がさずに裁く。真に恐るべきは心。悪人は必ず審判されてしまう、自分の心によって。閻魔大王は心・あなたの心です(喪黒福造の笑うセールスマン調で)!

 

心というと自分のものであるかのように錯覚しているかもしれないが、それは自分とは別存在であり、別人格である。だから自分のものだと思ってゆめゆめ気を許して悪事をなしてはいけない。

自分が慈善家であり、慈悲深い人格者(時には聖者でさえも)でも、心には決して敵わない。一般には他化自在天の神(ワサワッティ)が悪魔(マーラ)として知られているが、そしてマーラは欲界・現象世界の支配者として知られているが、心こそマーラを凌ぐ現象世界の主というか働き(作用)である。

 

私が悪霊に悩まされているという相談を、昨年暮れから日本テーラワーダ仏教協会ゴータミー精舎)へ相談に行っていたのだが、一昨日ついにスマナサーラ長老から回答を頂いて、悪魔・悪霊の仕業だと思われていたのが、すべて私自身の心がなしていたと判明した。

オカルト映画で有名な「エクソシスト」や、昔、日本テレビでよく流れていた「あなたの知らない世界」に出てくるおどろおどろしい怪奇現象・恨み・祟(たたり)・心霊現象のほとんどすべては、自分の心がつくる世界のことである。

 

なにはともあれ、霊障に悩まされ、自分の身体さえ霊に切り付けられたものと信じて疑わなかった私の発したSOSに対する、スマナサーラ長老の以下の回答をご覧いただきたい。

 


*「我々は夢の中のような作った世界で生きています。
手で触れたり、耳で聞いたり、舌で味わったりする、自分で作った幻覚の世界です。
そんな話をすれば、皆は嘘と思うでしょう。
私の目の前にちゃんとテーブルがあるではないか、ご飯があるではないかと思うでしょう。
しかし、幻覚に過ぎないのです。
食べるという行為をして、心が満足するのも、自分の身体が、自分の心が、作った幻覚だから、です。
身体が栄養を受けるのも、幻覚です。
しかし、これらの事は仏教であまり述べません。
一般的には物質と心があると言うだけです。
一般論では、Aさんがテーブルという。Bさんもテーブルという。Cさんもテーブルという。
他の人もテーブルという。であれば、人間にとってテーブルであると決めます。
猫にとってはテーブルではない何か別なものです。
すべては心が作っている幻覚です。
心は複雑なエネルギーのカラクリです。
心は自分の感情で波を作って、それに適した幻覚を作ってフィードバックするのです。
心に不満、誤魔化し、言い訳したい気持ちがあると、では、どうしようと
それから心によって、幽霊(幻覚)を作るのです。
自分の心によって作ったものだから、本人にとっては本物です。
でも他の人からは、ヘンに思われることがあります。
作ったのは、その人本人です。自分で作ったものなので簡単に出ていかないのです。
雑草の上だけ刈っても、根っこがあれば、また生えてくるように、根っこから抜かなければいけないのです。

心の問題は、心に不満や、自信のなさ、社会に見せる顔がない、言い訳して誤魔化したい気持ち、などです。
それはほとんどの人がやっていることです。

ときには、神様の声が聞こえる、悪魔の声が聞こえる、樹の精霊が話しかけてくるなどです。
回りの友達に興味を持ってもらうために、心に欠けているものを無視するのです。
そして幻覚を作るのです。
心にある不安、自信のなさ、は、解脱に達しない限り、誰でも免れません。
誰でも自信もなく、不安なのです。
馬越さんの問題は特別なケースではありません。ただ自我が強すぎて幻覚を作ってしまうのです。
私は大した存在ではない、皆と同じだ、と、明るく生きることが大切です。

心を治さない限り問題解決はありません。
慈悲の冥想をしながら、心の観察もしてみて下さい。」


三宝の御加護がありますように!

 

以上がヤサ比丘より送られてきたスマナサーラ長老によるポルターガイスト現象に対する説明のすべてである。すべて心がやっている。心と言って自分のコントロールできるもの・あるいは自分自身であるから仲間のようなものだと安心して、ナメてかかってはいけない。

多くの人類が悪魔であるとか、悪霊であるとか言っているのは、あなたの心なのだが、それは自分とはまったく別人格の他人・他の存在としか思われない。

だから我々は自分の心がしているのだとは夢にも思われず、ベッドが揺れたり、ラップ音がしたり、身体を傷つけられたり、グラスの中の氷がクラッシュ(破裂)したり、床をどんどんばたばたと騒々しく踏み鳴らされたり、ものすごく大きな声で怒声を浴びせられたり、その他もろもろの心霊現象・ポルターガイスト現象は本物なのだが、それは悪魔や霊の仕業ではなく、心がなしたのである。時には死ぬこともあるでしょう。それは説明がつくのです。我々は心のつくった世界で生きているからです。そこでの死は死そのものです。物質はすべて心によってどうとでもなってしまいます。

 

どうでしょう。心は事実に基づいて、あなたの怯えやひけめに応じて、あなたを攻撃します。心をまったくの別人格と思ってもかまわない。それはすべて心がつくり出す現象です。なんでもありの世界です。