馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

何だかね〜

私の若い頃は、マルクスエンゲルス唯物史観ニーチェヘーゲルやカントやショーペンハウアーや、ジッドやヘッセなどの素晴らしい思想・文学に満ち溢れていた時代であった。浪人時代は、唯物史観を論証しようと山川の世界史の教科書に、生産手段が本当にその時代の支配階級のものであったのかを見出そうとしていたし、暇と金に任せていろいろな本から貨幣の発生過程やら、フォイエルバッハの考えていたことを見出そうとわくわくした毎日を送っていた。
そんな時代を振り返って今、世の中を見渡してみるに、まるで空っぽ頭の学者さんや新聞の論説員が、書くにも値しないことを発表しているのを散々読むにつけ、「何だかね〜」と溜め息が漏れるのを抑えるわけにはいかない。お馬鹿さんがニュースや討論番組に出て意見を述べたり戦わせたりしているのだけれど、どれ一つとして私の興味を惹かないし、新しい時代の学問になっていくわけでもない。この老いぼれを興奮させるものがきっとあるはずだと毎朝、新聞・テレビに目を通し、耳を傾けるのだが、成果がゼロである。最近の方は経済学をちょっとかじって新聞やテレビに出てくるのだけれど、もちろんこんな人間に歴史観や思想があるわけではなく、少し生意気な言い方をすると、怒りを覚えてしまうほどだ。音楽や芸術に関しては自分の感性が追い付いていかないだけかもしれないと反省するものの、思想に関しては、こんな状況ではいかんと思わざるを得ない。
そこでだ、そこで提案です。どうかこの爺に思想の発表の場を与えてくださらないだろうか?自費出版にすると20部刷って13万円程のものですが、大々的に世界に流通させても構いません。どなたか出資してみる気のある方がいらしたら、グーグルを通して(つまり私のメアドを確認し)連絡してください(わかりにくければこの記事にコメントして下さってもOKです)。