馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

2013-01-01から1年間の記事一覧

何だかね〜

私の若い頃は、マルクス、エンゲルスの唯物史観やニーチェやヘーゲルやカントやショーペンハウアーや、ジッドやヘッセなどの素晴らしい思想・文学に満ち溢れていた時代であった。浪人時代は、唯物史観を論証しようと山川の世界史の教科書に、生産手段が本当…

平衡感覚を取り戻しました。みんなで歩こう!

師走を迎え今年も残すところ僅かですが、8月以降の体調不良がようやく回復してきました。 8月の初め、目まいがして食べたものをもどしてしまいました。次の日も同じようにぐるぐると目まいがして、 もどしてしまいました。何が原因だったのか今もってわかり…

2020年の東京五輪は失敗ではなかろうか?

2020年の夏季五輪の東京開催が決まった。私は今年(2013年)の酷暑で体調を崩したので、経済的な事情が許すのであれば、来年からは釧路や根室で夏をやり過ごそうと思っている。もちろん2020年まで生きていてもそうするつもりである。東京の夏は非常に不快で…

フリードリッヒ・ニーチェ und 馬越康彦 “人間的な、あまりに人間的な”

今日は30年以上も前に読んだニーチェの標記の作品より(この時代では、白水社において¥2,800円で取引されていた)引用させていただき、現代に問うてみることにする。三六二防御の手段。――愚劣との闘争においては、もっとも公正で穏やかな人々でも結局は乱…

経済学における一般相対性理論と特殊相対性理論

「株価がいくらまで戻りました。これは4年半ぶりの水準です」。最近よく耳にするニュースである。ところで4年半ぶりの水準とは何を意味しているのだろう。それは何か意味のある数値であるのだろうか? 端的に私がある国内会社の株式を保有しているとして、…

真摯な男

パスカル同様に30年ぶりにキェルケゴールの「死に至る病」を手に取ってみた。岩波文庫のわずか200p余りの作品のほとんどすべてのページに鉛筆でアンダーラインがはいっており、「パンセ」同様、余りのなつかしさに若き日々を思い起こした。「現代の批判」と…

口パク禁止論に関して

そもそも踊りながら、歌も一線級などということは考えられない。古代の人類が躍りながら何かを謡っていたとか、牧羊に携わる民族が、口笛とともに歌を口ずさんでいたというのは想像に難くないが、歌や踊りがそれぞれ芸術の域にまで高められた後に――その究極…

偏りとバランスの向こうに

僕は反社会的なことを望まない。何故ならば反社会的なことというのは、多くの場合において性急で事の本質から外れたものであることが多いからだ。「事の本質から外れた」という表現をとったが、まさに僕の哲学は、その時代、その時代に潜行している時代精神…

例えば夢を見るように ――空を高速エスパーのように飛び回ることの快楽

私はよく夢を見たをものだ。それも空を飛ぶ夢を。ある時はまったく自由自在に――重力の影響なしに――気楽に飛ぶことができたが、最近は空を飛んでも、下には吸血鬼ともゾンビとも知れぬ存在どもに――今にも足を取られそうなくらいに低空飛行をしている自分の姿…

社会的事象(事件)に対するドストエフスキーの観察眼と法律に対するニーチェの箴言より

ドストエフスキー著『白痴』より抜粋(ロシアの自由主義者とロシア的自由主義者に関する遣り取りより)。 「それはまったく後悔もしないで人を殺すような、骨の髄まで悪のしみこんだ者でも、やはり自分が犯罪者であるということを知っているんですね。つまり…

安倍政権に期待

沖縄基地移転問題に続き、森元首相をロシアへ送り込み北方領土の問題解決に向けた動きも急加速している第二次安倍政権。内閣の顔ぶれを見たときは、昔の総理経験者や総裁を担ぎ出したゾンビの復活かと思っていたが、一つ一つの駒がよく動いており、民主党政…

翻訳調の文学作品だろうが何だろうが、ずば抜けたものは永遠に…

昨年暮れから未読のドストエフスキー作品、『白痴』を読んでいる。トルストイがダイアモンドだと絶賛した通り、あまりの出来の良さにもうただただ一文学青年(老人か?)として感動の渦に巻かれるまま、読み耽っている。 第3編第2章の26ページだけで、第1…

善悪の彼岸(ニーチェ著)より抜粋

二七四 待つ者の問題。――ひとつの問題の解決が内に眠っているようなより高い人間がなお適当な時に行動に移るためには、――言うなれば、「爆発」するためには、様々な僥倖や色々な不可測の事柄が必要である。そのようなことは普通には起こらない。そして地上の…

世界生産への誘い

グーグルで世界総生産という言葉を検索すると、年度ごとのドルベースによる各国の総生産がヒットする。アベノミクス、アベノミクスと言葉が躍って、対ドル、対ユーロでの円安が進行し、日経平均株価も上昇している。これにより輸出企業の期間利益は大幅に上…

30年ぶりのパスカルとの邂逅

書棚にあるパスカルの「パンセ(瞑想録)」(新潮文庫)を手に取ってみた。パスカルと言えば誰もが知っている『人間は考える葦である』が真っ先に思い浮かぶ人物。書棚にはあったものの、読んだ記憶がない。 ところがページを繰ってみてビックリ!あちこちに…

経済学に関する因果関係について

アベノミクスという言葉が、日本中、いや世界中で話題になっている。私はこの経済戦略がどのように展開していくかを丹念に追うことによって、経済学という学問とその理論の実践の場で、因果関係というものがはたして成り立ち得るのか否かを立証する、絶好の…