馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

経済学における一般相対性理論と特殊相対性理論

「株価がいくらまで戻りました。これは4年半ぶりの水準です」。最近よく耳にするニュースである。ところで4年半ぶりの水準とは何を意味しているのだろう。それは何か意味のある数値であるのだろうか? 端的に私がある国内会社の株式を保有しているとして、…

真摯な男

パスカル同様に30年ぶりにキェルケゴールの「死に至る病」を手に取ってみた。岩波文庫のわずか200p余りの作品のほとんどすべてのページに鉛筆でアンダーラインがはいっており、「パンセ」同様、余りのなつかしさに若き日々を思い起こした。「現代の批判」と…

口パク禁止論に関して

そもそも踊りながら、歌も一線級などということは考えられない。古代の人類が躍りながら何かを謡っていたとか、牧羊に携わる民族が、口笛とともに歌を口ずさんでいたというのは想像に難くないが、歌や踊りがそれぞれ芸術の域にまで高められた後に――その究極…

偏りとバランスの向こうに

僕は反社会的なことを望まない。何故ならば反社会的なことというのは、多くの場合において性急で事の本質から外れたものであることが多いからだ。「事の本質から外れた」という表現をとったが、まさに僕の哲学は、その時代、その時代に潜行している時代精神…

例えば夢を見るように ――空を高速エスパーのように飛び回ることの快楽

私はよく夢を見たをものだ。それも空を飛ぶ夢を。ある時はまったく自由自在に――重力の影響なしに――気楽に飛ぶことができたが、最近は空を飛んでも、下には吸血鬼ともゾンビとも知れぬ存在どもに――今にも足を取られそうなくらいに低空飛行をしている自分の姿…

社会的事象(事件)に対するドストエフスキーの観察眼と法律に対するニーチェの箴言より

ドストエフスキー著『白痴』より抜粋(ロシアの自由主義者とロシア的自由主義者に関する遣り取りより)。 「それはまったく後悔もしないで人を殺すような、骨の髄まで悪のしみこんだ者でも、やはり自分が犯罪者であるということを知っているんですね。つまり…