馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

安倍政権に期待

沖縄基地移転問題に続き、森元首相をロシアへ送り込み北方領土の問題解決に向けた動きも急加速している第二次安倍政権。内閣の顔ぶれを見たときは、昔の総理経験者や総裁を担ぎ出したゾンビの復活かと思っていたが、一つ一つの駒がよく動いており、民主党政権時代に止まっていた時計の針がようやく動き出した感があって、期待を持たせる布陣をしいている。経済政策も矢継ぎ早に打ち出され、予算執行の動きも加速化しており、景況感にも徐々に明るさが反映し始めている。不安材料だった総理の健康面も今のところ問題なし。山積していた問題の処理が少しづつ進んでおり、どうやら安倍総理は相当用意周到に政策課題の洗い出しを行っていたものと思われる。
私個人は経済には疎く、果たしてアベノミクスがどこまで実体経済を良くしうるのか今はただ傍観している次第なのだが、日経平均の上がり具合を見ていると、これまた期待を持てる展開が続いている。そもそも価格などというものは、個々人の選好(選り好みの美人投票)によって、需要曲線がスライドして決定されるのが近代経済学の理論で、もともと実態を反映しているわけではない。つまり商品本体の価値に関してはマルクスの労働価値説の方が、しっかりした原価計算の積算的な要因によって理論づけがなされているのに対し、物本来の価値から離れた価格というのは先にも申し上げた美人投票によって決定される側面が強く、私には浮世離れしたもののように思われる。
まあ難しい問題はさておき、いよいよ日米首脳会談。TPPに関して米側からどういう理解が得られるのか――総理の力量を判断する大きな試金石となることは間違いないだろう。
あと何とかして頂きたいのが拉致問題の解決である。残された時間はもうあまりない。