馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

母を自宅で看取る

母が昨日自宅で亡くなった。先週土曜日の夜中に吐血し(十二指腸から出血)、意識を失って2日経過したのち、昨日午後1時17分息を引き取った。

ホスピスに入院する予定だったが、期せずして自宅で最期を迎えた。

残念ながら年を越せなかった。死隨観を行って久しいのだが、吐血して息だけして呼びかけても反応しない母を見て、泣きじゃくってしまった。うろたえた。修行が足りなかったせいだろうか。

これでついに、ホームをすべて失くした。嫁はいない。子供はいない。母はいない。固い執着の絆はことごとく断ち切られてしまった。もうこの広い家も必要ないので、いずれ売却することになるだろう。さすらいながら修行の完成(解脱)をすることになろう。生滅智が生じたのだから、完成は近い。悟りの高速道路で一方通行の道にいる。

もはや現象がありのままに見える。何の期待も希望もない。すべて因果法則通りだ。

父と母の思い出の詰まった家よ、さようなら。

母は天界に行っただろうか。きっと行ったはずだ。

お母さん、さようなら。