馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

人生行路

私の親しい人に50歳を控えてまだ啓発書の類を読んでいる人がいます。残念ながら放送大学に在籍している方もいらっしゃいます。彼らは人に擦ってもらわなければ燃えることのないマッチ棒のようなもので、啓発書に擦ってもらって自分の人生にあかりを灯そうという按配の人たちなのです。決して悪いことではないのですが、正直申し上げてもう手遅れなのです。読書などというものは10~20代に終わらせて、高級なワイン同様に寝かしつけておくのが最良で、40歳を過ぎてまだ読書や他人様の講義に耳を傾け、自分の人生を得心のいくものにしようなどというのは、作戦としては下の下でしょう。多くの方がこの道をたどります。40代は自分の思想を著書に記すべき年代で、50代はその実践の時です。大抵の方が子育てや金儲け、仕事に忙しい時期を4、50代に充ててしまうので、後から自分の人生を振り返ると、「俺はいったい何をしていたんだ(T_T)/~~~」という後悔でいっぱいになります。彼らはやりきれない思いにとらわれて、凡人としてやり残したことのないようにますます仕事に精を出し、旅行し、家族の絆を深めます。私は幸か不幸か全く違う人生を歩んでいます。危険が付きまとっています。日々の糧を得るのに精いっぱいな毎日です。今住んでいる家の処分を一任され、それと引きかえに両親の面倒を見ろと強要されています。