馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

浅田真央さんにがっかり PART1

浅田真央さんの競技生活の集大成と位置付けられた今回のソチ五輪の内容に、大変失望しました。率直に言って私は今回の浅田真央さんの演技に全然納得していません。それは私が求めていたものと、浅田さんの出した結果が全く違うものであったこと、浅田さんが何らかの反省をしているのなら現役生活の続行に“ハーフ ハーフ”などという答えをしなかったであろうという個人的な見解からきているからなのです。

4年前のバンクーバ五輪の時はそれほど浅田選手の金メダルに期待をしていたわけではありませんでした。それが今回はどうしても浅田選手に金メダルをとってほしいという強い気持ちとなって、今季のグランプリシリーズから全日本まで必死に応援し続け、ついには羽生選手の男子初の金メダル獲得を見た後、どうしても浅田選手にも金メダルを取って帰国してほしいという必死な気持ちに変わりました。

私自身が高校卒業時から大学の入学試験を受験する際、いわゆるメンタルの弱さから散々の結果となってしまった体験もあって、今回の浅田選手に期待したのは、どのように彼女が女子個人のショートプログラムに臨んでくるのかの一点であり、それは取りも直さず、彼女が戦いの押しつぶされそうな緊張感の中で、いかなる精神的な鍛練を積んで演技するのかということだったのです。

フィギュア団体で一回滑っているので、あの失敗からいろいろな情報を手に入れ、どういう心理状態で臨んでくるのか、彼女なら期待に応えるプレッシャーとの戦い方を教えてくれるはずだと固く信じていました。浅田選手のショートプログラムの行われる2月20日の午前に合わせて私の心臓もバクバクしていました。

以下、日記をそのままに記します。

「やり終えた」というのは待ち受けるという心理状態にあることを意味する。本番を迎えるのには「やり終えた」とか「悔いなく終わりたい」という心理状態より、「ちょっと足りないものがある」という程度の気持ちの仕上がり具合のほうがよいのでは?浅田真央の結果は何を私に教えてくれるのだろう?今浅田真央と同じ時間を共有している。私は浅田真央じゃないんだけど、本番を前に震える私がいる。

キム・ヨナ。「2連覇は考えていない」。人間の心は断続的にぶれている。リプニツカヤ(15歳、ロシア)が一番戦いやすい精神状態では?

浅田真央「努力信じて」。努力したこととか、信じることは演技の際、何か行動に有効に作用するのだろうか?わからない。浅田が結果(答え)を出す。

午後4時52分。時を待つこの感じ。試験で実技に臨むときとよく似ている。

午後7時43分。しばらくやめていた酒を飲んでいるのに、顔が引きつるほど緊張している。浅田本人ではないのに。

午後9時20分。待ち構えて頭から見るのはやめて、寝ることにしよう。

起きたら2時15分。キム・ヨナの演技に間に合った。

2:27 キム・ヨナ ノーミス。強い。74.92点

2:51 村上 3-3成功。シングルループになる。55.60点

3:08 グレイシーゴールド。ミスなし。68.63点