馬越康彦の日記

思いついたときに記事を更新

現象はこのように消えて現われ、世界はこのように動く

因果法則が分かりだすと、現象の滅(消える)と生(現れる・生じる)が見られるようになり、次々と起こる現象が偶然でも奇遇でもなんでもなく、然るべくして(起きるべくして)起きていることが分かります。これによって、こころが安らぎます。

 

 

生と滅がわかるので、まぐれがないことが分かり、すべて当たり前に現象は生じて滅していることが分かり、安心します。これは物事が因果法則通りに動いていることが当人によく分かっているからです。

 

 

四念処の最初の、身体の動きを呼吸を例にとって見てみます。呼吸は意図的に荒くしたり、早めたり、その逆に遅めることもしてはいけません。物事は起きるべきことが起きているのですから、呼吸も自然に因果法則に任せます。

 

 

「ふくらみ・ちぢみ」と集中して観察します。すると、吐き出すという行為は、吸うから起きることなのだと分かります。鼻が詰まっていたりして、吸う息の量が減ると、吐き出す息の量も減り、そして次に吸う息の量は、身体が酸素不足になっているので、当然大きく吸い込んで、酸素をいっぱい摂り入れます。すると吸っている(ふくらみの)息の時間はおのずと長くなり、吐き出す息の量と時間も、大きくそして長くなります。

 

 

みごとに前の原因によって、次の結果が決まってくるでしょう?大きく吸い込んだあとは、細かく速い呼吸が続くでしょう。全部、因果法則で決まってきます。不思議なことは起きていません。書かれてみると、「なんだ、そんなことか」と思えますが、妄想を一切遮断して、智慧でこの因果法則を体得してください。これ以上やることは、ありません。簡単に聞こえるかもしれません。ティッシュペーパーで鶴を折るのも、何のことかわからないか、理由を教わっても「ああ、そうか」と頭では理解できるものの、因果法則はわかりません。そういうものなのです。

 

 

呼吸は原因と結果が直結しているので、因果が見えやすいのです。身体で因果が見られたら、受(ヴェーダナー、感覚(痛みなど))を見ていき、因果を発見する、同様に心(頭に浮かび上がってくる妄想、意門に触れる法(内外の現象))を見て、最後が法(ダンマ)です。

 

 

これで四念処が終わります。頭の中に起こるHな妄想も、原因があって起きているのです。このように分かりだすと、全部、原因があって結果がある、何も不思議なことは起きていないという事がはっきり分かります。すべて当然。すべて当たり前。これが因果法則です。

 

因果法則はどこにでもあります。短い時間で、極度に集中してください。どこからでも悟れます。

 

 参考にしてね💛 ↓

thierrybuddhist.hatenablog.com

 

f:id:umakoshi:20201228134624j:plain

男組 流 VS 李大広  八極拳 猛虎硬爬山